グラボいじめ蔵 マイニング編

最近仮想通貨の価格が上がっているらしいですね。

そんな中、年始に買ったRX 5500くんを映像授業とかにしか使わず完全に持て余していたのでこれを使ってマイニングをしようと思います。

ビットコイン vs アルトコイン

一言に仮想通貨といってもビットコインだけでなく、それにインスパイアされたライトコインイーサリウムなどの亜種が多数存在します。
これらの亜種を総称してアルトコインと呼びます。
アルトコインはビットコインと同じ仕組みを使っていては芸がないので、取引にかかる時間が短いとかGPUだと掘りにくいとか色々特徴があり、値段もまちまちです。

本家のビットコインは2009年発表と古く、マイニング専用の機材(ASICといいます)が作られてPCでのマイニングはほとんど無意味なものになってしまいましたが、アルトコインの中にはGPUだけマイニングできる仕組みになっているコインがあり、それを選べばまだ利益が出るようになっています。

これの存在のせいで世界的なグラボ不足が助長されているわけですが、元から持っている人には稼ぎ時と言うわけです。

それで稼げるの?

マイニング電卓と言うものを使えば一日どれぐらいの利益があるのか計算することができます。日本の電気代は26円/kWh程度なのでCostの欄には0.25を代入しましょう。

なんと今であればRTX3080を使って一日750円も利益が出すことができます!ただ自分はこんなに良いグラボを持っていないのでRX 5500の欄を見ました。これでもイーサリウムをマイニングすれば200円は利益が出る事になっています。

ただし、これはあくまでも理想値で、更にVRAMが4GB以下のグラボはイーサリウムがマイニングできないので更なる検索の結果Ravencoinをマイニングすることになりました。
Ravencoinの場合100円しか利益が出ないのですがそれでもお試し用としては十分です。

どうやって

マイニングには専用のソフトマイニングプールが必要です。今回はTeamRedMiner(NVIDIAだとTT-Miner)とMiningPoolHubを使用しました。

使い方としてはMiningPoolHubに登録した後、Workersタブに移ってAdd New Workerをクリックして、TeamRedMinerを展開した後、start_kawpow.batの最終行を

teamredminer.exe -a kawpow -o stratum+tcp://asia.kawpow-hub.miningpoolhub.com:20611 -u アカウント名.workername -p password

と書き換え、ダブルクリックして実行すればマイニングをしてくれます。

一つ注意して欲しいのは、デフォルト状態でマイニングをずっとしているとグラボに負荷がかかり悪いのでクロックを制限する事を忘れないでください。自分のでは1390MHzで900mVぐらいがちょうど良かったです。

溜まったRavencoinは大体1RVN=18円ぐらいになります。RX 5500では1日で10RVNぐらい溜まりました。一ヶ月回し続けたら3000円ほどの利益になる計算です。
ただこれは・・・

結局

日本円に換金するのはかなり面倒くさいです。bitFlyerなど国内の取引所でするしかないのですが、身分証提出などの手間がかかりあまり良くなさそうです。一つ考えられるのはMiningPoolHubのAuto Exchange機能を使うかSTEXCoinExなどの身分証明書が要らない取引所を使ってビットコインに変換してからビックカメラで使うとかですかね・・・?(ただビットコインは送金費用が3000円ぐらいに高騰しているので・・・
あとはパソコンショップのarkとかで使えるらしいです。

手間などを考えると1ヶ月1万円以上利益が出るような環境(RTX 3080を持っているとか)でないとあまり見合ったものにはならないかもしれません・・・

追記(2021/06/01)

最近テスラがビットコイン取引をやめるとか言って暴落しましたが、4/25ぐらいから掘り始めて大体1ヶ月ぐらい経ちました。大体利益は…

2500円ぐらい(収入4500円-電気代2000円)

まあまずまずといったところでしょうか。それでもこれは価格がバブル状態になっていたからであって、平時ならばギリギリ利益が出るくらいでしょう。

ところでいざ使おうという段階になってかなり選択肢がないことに気づきました。ビットコインは値上がりすればするほど手数料が高くなるので、2500円送るために3000円手数料がかかるという本末転倒な事態になってしまいます。
手数料の安いLightningネットワークで送ろうにも対応していない店が多く(ビックカメラとか…)支払えないので、手数料が安いアルトコインに交換して使うのが現実的です。

(21年9月3日)ビットコインの送金手数料はネットワークの混雑具合によって上下するため、現在では3ドル程度になっています。これならヨドバシでも買えますね。平均手数料を調べてから購入ボタンを押した方がよさそうです。

アルトコインに対応していると思うサイト

あんまりない。

パソコンパーツショップのArkはモナコイン支払いに対応している数少ないお店です。モナコインの送金手数料は現在25円程度なので使いやすいと思います。ただし取り扱い取引所が少ないので(CoinExぐらい?)注意が必要です。

Raspberry Piとか電子小物を買うならPimoroniがBitpay対応でLitecoin(送金手数料6円)などにも対応しているので良いと思います。 EUの会社は、仮想通貨で支払いをする場合には身分証明書と顔写真が必要になっています。

もし80ドル以上持っているならCarvedとかいうサイトでよくYoutubeで出てくるウッド&レジンのスマホケースが送料無料で買えるらしいです。ここも上と同じCoinbase Commerceを使っているのでLitecoinが使えると思います。

ニッチな所だと、RTL-SDR.comとかTwin angeとか。

まとめ

日本のサイトはビットコイン支払いにやっつけで対応しましたみたいな店が多くて手数料上がった今だと使い物にならないものも結構ありました。せめてLitecoinに対応してくれたらいいのに。

仮想通貨での支払いは法的に規制されていないものが多いので、かなりの数の詐欺サイトが出回っているようです。特に仮想通貨で支払える事自体を売りにしているサイトは怪しいと思ったほうが良いかもしれません。
支払いは元から有名なところで行いましょう。

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