近年ではiPhoneなど各種スマホのカメラ性能が向上し、撮影のためのカメラを一般人が持つことはほとんど無くなってしまいました。スマートフォンは便利で高画質でしかもブレに強い……のですが、実際はデジタル処理でブレを補正しているためディテールが崩れやすくなっています。
jpeg画像には位置情報を埋め込むことができます。しかしデジカメはGPSを搭載していないことが多いので、今回は後付けでGPS情報を埋め込む方法を考えました。
スマホのGPSロガーとPCのソフトを使う
スマホとカメラを持ち運ぶと、時刻が同じであれば位置情報も同じなはずです。つまり、スマホでその時刻の位置情報を記録し後でその撮影時間の画像と合成すれば良いということになります。
Simple Logger（GPSロガー）
iOS対応のGPSロガーです。何よりもシンプルで、後述する”Jpeg GPX Merger”に使用するためのGPXファイルが直接書き出せるのが良い点です。作者は昔そこそこ有名だった「ガチャコン」などのアプリの作者のようです。
設定から”SimpleLogger”を選択し、位置情報を「常に許可」にするとバックグラウンドでの位置情報取得が可能になります。また、最近のiPhoneはGPSの精度が良いのでアプリ内での設定のロガーの間隔は10mか5mでも良いと思います。
Androidユーザーは「ルートヒストリー」とかがいいかもしれません。
Jpeg GPX Merger
GPXファイルを使い、画像ファイルのExif情報にGPS情報を追加します。Java製なのでJavaランタイムの入ったパソコンが必要です。
いくつか注意点もあり、Exif情報がない画像の場合は位置情報も追加されないこと、Exif情報の「使用ソフトウェア」の欄がJpeg GPX Mergerになってしまうことが挙げられます。もっとも後者は各メーカーで仕様が異なるためとされていますが…
Exiftool
あんまり調べてませんが、ExifToolでもできるようです。