MacBook Air(2019)を3年間使った経験から、特に大学生はMacBookを買ってはいけないという結論にたどり着きました。
理由
Windowsのソフトが使えない
一般にパソコンには何が求められるでしょうか。処理速度の速さや見た目の美しさも重要ですが、それ以上に必要なのがソフトウェアが使えることです。
ご存知の通り、MacBookはmacOSを使っていてWindowsのソフトは実行することができません。Wordなど有名なソフトであればMac版もありますが、マイナーであったりフリーのソフトであるとWindows版しかない事がよくあります。
これは特に大学生が使う際において致命的で、授業で使う際にはしばしマイナーなソフトをインストールする必要が出てきます。それがmacOSで使えない場合は、WindowsのPCを借りる必要が出てきます。これでは本末転倒です。
ちなみにWindowsのソフトをmacOS上で実行する方法もありますが、パフォーマンスが悪くバッテリーの持ちも非常に悪くなるため現実的ではありません。
macOSの完成度が低い
macOSの完成度はWindowsに比べて低いと思います。購入時にプレインストールされていたCatalinaでは、ディスプレイの開閉をした際の復帰時に30秒ほど時間がかかることがよくあり、まれに画面全体の表示が崩れることもありました。
その他にも使っていると右クリックのコピーとペーストが効かなくなる、英数と日本語入力の切り替えが遅いなどの症状が出てくる時もあります。これらは再起動すると直ります。
また同じソフトをMacにインストールしたWindowsで動作させた時よりもパフォーマンスが悪いということがよくありました。これはMontereyで更にひどくなり、Webブラウザのスクロールが遅れるほどパフォーマンスが悪化しました。
この「OSのバージョンアップをすると重くなる」問題はiPhoneでも存在するのでAppleの伝統芸能と言っても良いかもしれません。
OSのバージョンの更新が頻繁なため、少しでも古いソフトは非互換となり使えなくなってしまいます。もちろん開発者もすぐに対応する場合が多いのですが、Windowsよりは使えるバージョンの幅が狭まります。
ポートが少なすぎる
自分のモデルのMacBook Airには2つのUSB Type-Cポートとイヤホンジャックしかありません。購入した際もこれで十分か疑問だったのですが、やはりこれでは不足しています。
まず、Type-Cに対応している機器が多くないことを認識しておく必要があります。マウスやキーボードはもちろん、USBメモリからスマートフォンにつなぐケーブルまであらゆるものが依然Type-Aを使用しているため、ほとんどの場合で変換アダプターかハブが必要となります。
USBポートの数だけでなく、ポートの種類が少ないのも問題の一つです。例えば同じサイズのLAVIEにあるようなHDMI端子やSDカードスロットがないため、こちらもUSB-Cからの変換器を購入して利用することになります。
また充電もUSB-Cで行うため、充電しながら利用する際にはUSBポートが1つしか利用できずハブがあってもポート数が足りなくなります。
これはどうでもいい人が多そうですが、2016年のモデルよりイヤホンジャックからの入力がモノラルのみになっているのも微妙に不満でした。富士通などは現在でもステレオ入力に対応しています。
重い、アクセサリーやソフトが高い
MacBook Airはアルミを筐体に使用しているため、1.2kg程度あります。他のPCが1kg前後なことを考えると少し重めです。通学時間が1時間ほどあった身としては持ち運びが面倒くさかったです。
また、数が出ないためかMac用のアクセサリーやソフトは高めになっていることが多いです。フリーのソフトがMac版だとなぜか有料になっていることもあります。
おわりに
これらを差しおいてもデザインが良いのは認めます。トラックパッドも唯一無二の快適な操作性です。
しかし総合的に見ると上記の欠点が目立ちます。パソコンはオブジェではなく実用性あってこそですから、MacBookはおすすめしません。