Aterm WG1200HP2が偶に反応しなくなる件

1月頃よりインターネット接続が不安定になることが多くあり、「全く繋がらない」から「pingが1000msを超えるが通信できる」まで症状が変化していました。

発見

大体はルーターとモデムの再起動で回復するのですが、何度も再起動するのが面倒くさいので買い換えようと思っていた所このようなページを見つけました。

Atermの一部の機種においてルータモードで使用時に特定ブラウザでインターネット接続ができなくなる現象について

URLから推測するに、2023年2月24日にはNECもこの問題を把握していたようでページが作られていました。該当する機種名には使用していたWG1200HP2が入っています。

解決法はDNSの設定を変更することとあり、ルーター内のDNSサーバーが原因となっていることが推測できます。

Chromeの問題?

問題が起きた当初はGoogle Chromeが関係しているといわれることもあり、Chromeのフォーラムに投稿があります
ここにおいて、ルーター内部のDNSサーバーにTCPでのリクエストが多くかかるとDNSサーバーが停止してしまうということが原因であるとしています。事実、nslookupを用いて試してみたところ数分後にはインターネットに繋がらなくなってしまいました。

普通はDNSリクエストにはUDPを用いますが、Chromeは最近のWindowsの変更により積極的にTCPリクエストを行うようになっていたようです。DNSサーバーはTCPリクエストも受け付けますが、あまり使用されない機能のため、テストがあまりされていなかったと推測できます。

ルーターの内部

ルーター上のサーバーのソースコードはインターネットに公開されており、そこから利用しているソフトウェアを突き止めた人がいました。問題となったサーバーはDNRDという名前で、ソケットの閉じ忘れによるリソース枯渇のバグが原因との事です。

WG2600HS2など新しいルーターではDNSサーバーがdnsmasqに変更されていることもあり、症状は起きないと推測されます。

対応

NECは端末側でパブリックDNSを利用する設定を行うことで対応できるとしていますが、5月17日時点ではファームウェアの提供には至っていません。原因を解明し、早期のファームウェア提供が行われることが望まれます。

またping値の増加がこれによるものかは確認できていません。

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