3Dプリンターを使ってみよう(Anycubic Kobra Go)

先日Amazonのブラックフライデーで3DプリンターのAnycubic Kobra Goが2万2千円と安くなっていたので購入しました。

Creality Ender 3と何が違うの?

似た価格帯の3DプリンターにEnder 3があります。見た目が似ているだけでなく、プリント容量もほぼ同じで何が違うのか分からない人もいると思います。

その最大の違いはKobra Goには自動レべリング機能がついていることのようです。レべリングとは、台とノズルの距離を調整する事で、これを頻繁に行わなければプリントに失敗する可能性が高くなるといわれています。慣れれば30秒ほどで行える作業ではあるものの、あると便利な機能だといえるでしょう。
その他にもKobra Goは最大プリント速度がより速かったりUSB TypeCに対応していたりと細かい点で優れているため初心者におすすめします。逆に、Ender 3は2017年発売という事もあり知名度が高いので部品が故障したとき・アップグレードするときには適していると思います。Kobra Goは2022年9月の発売のようです。

組み立て

安価なのでパーツが細かく分かれており、組み立てに2時間ほど掛かります。
まずは部品が全て揃っているかチェックしましょう。特にネジ類は数量まで確認しておきましょう。

次に組み立てですが、付属しているマニュアル(もしくは、microSDカードの中にPDFが入っています)は英語なのでそれを読みながら行わなければならず、難易度が高いです。
ここは翻訳ツールなどを駆使してがんばって貰うしかないのですが、その中で注意をしなければならないのが取り付け時のパーツの向きです。どの向きでも入るようになっているパーツがありますが、間違った向きに取り付けると組み立てられなくなってしまいます。マニュアルの図面を拡大して、どのような向きでパーツが取り付けられているかを丁寧に確認しながら組み立てましょう。
またベルトの取り付け方もいったんネジを緩ませてから取り付けるなど注意が必要です。

また、これに関しては未解決ですがボーデン式エクストルーダーにチューブを接続するときにどうしても固定器具を取り付けられませんでした。深く差し込むことで固定はされたのですが……

初回起動

組みあがったら、各部をレンチで調整し電源部の電圧選択スイッチを110Vにしてから電源を入れます。マニュアル通りに自動レベリングを実行し、数分後にはプリントの準備ができています。

まずはmicroSDカード内に入っているテストモデルをプリントしてみましょう。一応形にはなっていると思います。なっていなければプーリーが浮いていたり、台が傾いていたりするはずです。

3Dプリントの準備

3Dプリンターに印刷させるモデルは、スライサーという専用のソフトを使ってG-codeというノズルの移動を記録したものに変換する必要があります。今回は3Dプリンターのテスト用のモデルである3DBenchyをG-codeに変換し印刷してみます。

その変換ソフトと設定ファイルは、付属のmicroSDの中に入っています。スライサーはUltimaker Curaというソフトでインターネット上から入手できますが、設定ファイルは見たところmicroSDにしか入っていないようなので無くさないように気をつけてください

スライサーの初期設定 (Cura 4.12.0)

スライサーの初期設定の方法はマニュアルに詳しく書いてありますが、一応ここでも紹介しておきます。マニュアルの英語が読める人は読み飛ばして大丈夫です。

最初に起動したら、初期設定画面が表示されるのでそのまま”Add a printer”画面まで進みます。
その画面の”Add a non-networked printer”を開き、Custom→”Custom FFF printer”を選択し、横に出てきた”Printer name”を”Anycubic Kobra Go”に変更します。
Addを押すと次のページに進みます。Printerタブの”Printer Settings”下にあるXを222mm、Yを222mm、Zを250mmに設定し、その下の”Heated bed”にチェックを入れます。
次に”Extruder 1″タブに移動し、”Compatible material diameter”を1.75mmに変更してNextを押し、Finishを押してプリンターの追加は完了です。

次にプリント時の設定を行う必要があります。
メイン画面のツールバーからPreferences→”Config Cura”をクリックし、設定画面を開きます。
全ての設定ができるようにするため、Settingsタブを選択し、”Check all”にチェックを入れます。
設定画面のProfilesタブからImportを開き、SDカード内を”curaprofile”で検索し、”Suggested parameters for PLA.curaprofile”に似たファイルを探し選択します。
同じProfilesタブからCustom profiles内の”Kobra Go suggested parameters for…”を選択しActivateを押します。
また、最大容量でプリントする場合のために、メイン画面右上のPrint Settingから”Build Plate Adhesion”をNoneにしておきましょう。

3Dモデルの変換、microSDに保存

次に3DBenchyの公式サイトからDownload→”3D files”と進み”GitHub ↓”の矢印のリンクからモデルをダウンロードします。
左上にあるファイルアイコンを開き、モデルを選択すると読み込まれます。

表示された3Dモデルをクリックすると左にアイコンが出てきます。それぞれ移動、拡大縮小、回転となっているので設定後、右下のSliceボタンを押すと変換が始まります。

変換後は”Save to Removable Drive”ボタンを押してmicroSDカードにG-codeデータを保存します。
もしくは、右の矢印を押すと”Save to Disk”が表示されるのでハードディスクに保存する事もできます。

3Dモデルを印刷する

microSDカードにG-codeデータが入っている状態でプリンターに差込み、電源を入れます。
つまみを回転させ歯車マークのMenuに選択をあわせ、つまみを押して決定します。

3Dモデルを印刷する前は毎回オートレベリングを行うようにしましょう。7-8分かかりますが、これを行う事で造形物とベッドが密着し、もじゃもじゃになることを防いでくれます。
オートレベリングの完了後は、Menuの”Print from SD Card”を選択し、microSD内のG-codeデータを選び決定してプリントを開始させます。
3DBenchy程度のサイズであればだいたい2時間ほどで完了するようです。最初のプリントはフィラメントや各種コードが印刷中に絡まないか定期的に見たほうが良いでしょう。

印刷に失敗した

さて、印刷が完了したと思い2時間後に戻ってくると造形物がベッドから外れ、ヘッドが宙を描きながらもじゃもじゃしたものを出力しています。
よく見ると途中まで作られた造形物にも謎の凹凸が見られたり、底面が汚くなっています。

どうやらオートレベリングをしたにもかかわらずベッドとの密着が上手くいっておらず、途中で造形物が動いてしまったようです。
IT CUBEさんの所にトラブルをまとめたページがあるのでそれを見ると、ブリムやラフトといった構造をスライサーの設定で行うと良さそうな気がします。(まだ試してないのですが)

まとめ

3Dプリンターはどうやって動くのか、何を注意すべきかがわかっていないこともありプリントに漕ぎ着けるまで苦労しました。
しかし途中までの印刷の品質は良さそうなので、なにはともあれ、最初の3Dプリントが行えてよかったです。

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