スマートカラオケ(SK-0001)を探る

なんだかあやしい感じのスマートカラオケアクセサリを入手したので色々試してみました。

スマートカラオケって何?

スマートカラオケは、iPhoneで使える通信カラオケシステムの事らしいです。発売元は「サン・ホームエンターテイメント」と言うところで、サービスの運営も行っています。会社のページはお問い合わせのリンクが切れていたり、企業のはずのTwitterアカウントが個人の物になっていたりあまり更新されていなそうです。

システムとしてはiPhoneを中心としてモニターにカラオケ映像を映し、マイクを繋げて採点が出来る通信カラオケになっています。半年ごとに12600円(=月2100円)の課金で歌い放題のようです。老人クラブ推奨とあるので、あまり普通には見ることがなさそうです。

スマートカラオケアクセサリ

Dockはコンポジット信号が出ていて、Lightningでも変換ケーブルで画面出力が出来るのであとはマイクを繋げるだけかと思いきや謎の「カラオケアンプ」という箱が付いてきます。

このカラオケアンプにはマイク用のフォーンプラグが2つと3.5mmヘッドフォン端子が一つ、そしてiPhoneとの接続用の独自端子が一つ付いています。形はminiUSBとかFireWireの縮小版みたいな形をしてました。

これをLightning端子などにと接続して電源を取るのかと思いきや接続するためのケーブルは片方がTRRS(マイクつきイヤホンの端子)の3.5mmになっていました。これではアンプの電源は取れない上に、マイクを日本同時に使うのも不可能な気がしますが…

ここで思い出したのは、IK Multimedia社のiRigです。iRigは3.5mmプラグで接続するギターアンプなのですが、分解したDTMステーションさんの記事によるとマイク端子から電圧を取ることが出来るため、それを用いてアンプを作動させているようです。

2つの入力をどうやって使うのかは良く分かりませんでしたが、iRigを使えばこのカラオケアンプの代わりとすることが出来そうです。iRigはコピー品がAmazon等で安く手に入るので、ダイナミックマイクを使いたいときには良さそうです。もっとも単にテストしたいだけなら本体のマイクでも反応します。

あと、やけに重いので中に重りが入っているような気がしますがねじ穴が見つからず破壊しそうなのでやめときました。

P20 Liteに繋いで音を確認してみる

iPhone用ではあるものの、カラオケアンプはヘッドセット対応のデバイスならどれでも動作させることができると考えられます。
今回はHuaweiのP20 Liteを使って音出しと録音をしてみました。

付属のマイクはダイナミックマイクで、オーディオテクニカのAT-X11に似ています。ただし現在のサイトにある画像とはスイッチの部分の字体が異なる(金色で少し古い感じの字体)、Audio-technicaのロゴの部分がSmart Karaokeになっているなど少し違いがあります。

スマートフォンとつなげると、ヘッドセットとして認識されました。カラオケアンプ前面のHeadphoneとスマホから直接聞いた時を比べるとカラオケアンプを通したほうがボリュームが上がっています。もしかしたらプラグインパワーで動作するヘッドフォンアンプが入っているのかもしれません。音質については違いが分かりませんでした。

ボイスレコーダーで録音するとスマホに内蔵のものではなくちゃんとマイクからの音が録音されました。ただし、そこまで声は大きくならないのでカラオケなど歌うとき用だと思います。

ちなみに

このマイクのプラグイン電源から電源を取るというアイデアはEnergy Harvestingの観点から論文(Efficient power harvesting from the mobile phone audio jack for Health peripherals)にもなっていて、10mW程度なら取れるようです。また、ヘッドフォンの交流信号から直流電源を取る方法も考えだされていますが、こちらも0.4Vほどしか取れず、実用的ではありません。

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