Air Stick 4Kを買って色々する

秋葉原のイオシスで680円でした。

Air Stick 4Kとは

Air Stick 4Kは2018年1月にCCC AIRから発売されたAndroid TV端末で、Android 7(Nougat)が搭載されています。

価格は9800円と類似するFire TV Stickと比べると2倍ほどしますが、4KやHDRが再生でき、apt-Xに対応し、Wifiアクセスポイント機能が付いていたりといくつかの点では優れています。2016年に発売された先代からレオパレス全室に配備されているそうで、結構大きな数が出たのではないでしょうか。

仕様

SoCはAmlogic S912Jで、ベースと思われるS912はAndroid TVとして多く出回っています。J付きはAir Stick 4K以外に無いようですが、何が違うのかは分かりません。ベンチマークスコアもそれほど高くありません。

メモリは2GBで、同時期のFire TV Stickの倍ほどあります。ストレージは16GBで、セットアップ後に使える空き容量は10GBです。
発売当初はAndroid 8へのアップデートを予定していると記載がありますが、販売終了までアップデートされる事はありませんでした。

リモコンは本体と同じくApple製品を思わせるデザインですが、ボタンの感触がFire TVと比べると頼りない感じがします。また、とても軽く少しチープな印象も受けます。

実際に使ってみる

リモコンが充電されない

最初に出会う問題はリモコンで、初期セットアップに必要にもかかわらず、充電直後は全く反応しません。しかし30分ほど充電しておくと赤く点滅し、充電が開始されます。半日ほどすると青く点滅し、ようやくセットアップを行うことができます。

その後は付属リモコン以外でも操作できます。まれにバッテリーが駄目になっていて充電が開始されない個体があるようです。その場合はリモコンを分解しバッテリーを交換すると直るらしいですが、ネジ穴が無いため難しそうです。

この記事の通り、セットアップ後は設定→ファームウェア更新とリモコン更新を行う必要があります。

アプリの使用感

YoutubeやAmazon Prime Videoなどストリーミング系は問題なく動きます。リモコンのせいで文字が打ちづらいため音声認識が役立ちます。

Android TV版Play storeには対応アプリが少ないですが、apkを直接ダウンロードする事で普通のAndroid用アプリもインストールする事ができます。その際、付属のSleipnirはダウンロードの進捗が分からないためダウンローダーを先にインストールしたほうがいいでしょう。

他の使い方

本体にはHDMIと給電用のmicroUSBポート(とリセットボタン)しかありませんが、microUSBポートに給電機能付きOTGケーブルを繋ぐ事でUSBデバイスを接続する事ができます。もしくはBluetoothでもゲームコントローラーなどの外部デバイスを接続できます。

しかし色々試してみたところ、USB接続のキーボードは使えるものの、マウスはカーソルが動かず使い物になりませんでした。このせいでAndroid TV非対応のアプリで先に進めなくなる所がありました。また、充電器のUSBポートはリモコン充電用のためUSBのOTG機能はありません。

カスタムROM、root化を試す

S905やS912を採用したAndroid TVは海外でも人気で、特にカスタムROMやLinuxを簡単に導入できると評判です。実際にLinuxのCoreELECを導入しようとしてみました。結果から言うとどれも失敗しました。以下の文は参考程度に見てください。

下準備

まず、開発用usbドライバーをインストールします。ドライバーはGoogleの物で大丈夫です。

次にadbをダウンロードし、recoveryモードで再起動させます。recoveryモードでは起動ログを見ることができ、そこから必要な機種名は”gxm_q201_2g”であることが分かりました。これはMecool BB2などでも使われていて、CoreELECの9.2.8まではサポートされていたようです。

そこでCoreELECのReleaseページからGenericのイメージをダウンロードし、解凍してUSBドライブに焼きます。本当はSDカードなのですが、USBでもできるとどこかで見た気が……

焼き終わったらUSBの”device_trees”フォルダから”gxm_q201_2g.dtb”をコピーし、USBの直下にdtb.imgとして貼り付けます。

起動

起動メディアの準備が終わったところで、実際に起動させる方法はいくつかあります。

一つ目は電源を抜き、OTGケーブル経由でUSBドライブを接続してから本体のリセットボタンを押しながら起動し、CoreELECのロゴが出たところで離す……というものなのですが、この方法ではAir Stick 4Kのロゴ画面で止まってしまいます

二つ目はパソコンとUSBを繋ぎAndroidを起動し、”adb reboot update”とパソコンから入力し再起動させるというものですがこれもロゴで止まってしまいます

三つ目は”adb reboot botloader”でbootloaderモードで再起動し、コマンドでファイルを送り込んで……というものですがbootloaderモードではパソコンがAir Stick 4Kを認識しません。ドライバーが入っていないとかではなくデバイスマネージャーにも出現しないので、どうしようもなくなってしまいました。

結局

可能性としてはAndroid上からroot化して色々する……などが考えられるものの、労力に見合うほどのメリットは得られなさそうです。そのままYoutube鑑賞端末として利用する事にしました。

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