カーステレオ(WX-151T)をミニコンポとして

大掃除の途中に倉庫からスピーカーが見つかったのですが、それに繋げられるようなアンプは持っていませんでした。偶然古いカーステレオを入手したので繋いでみることにしました。

機種

今回使用したのはホンダ車用のカーステレオブランドのGathers(製造はアルパイン)のWX-151Tです。インターネットで検索したところ2004年製のようです。オーディオ機能だけなのに2DINサイズであり、CD、FM・AMラジオ、カセット機能がついています。発売時の価格については分かりませんでしたが、4万円程度だと思います。

接続

12Vとは書いてあるものの、電源・スピーカー接続部はホンダ独自の物を使っています。

二つコネクターがありますが、中央にあるのが電源入力・スピーカー出力です。(ページの上から3個目)左のはCDチェンジャーや外部入力用のものですが、GA-NETと言う仕組みで保護されているので純正アクセサリー以外で使うことはできません(注1)。右の穴はDIN規格のラジオのアンテナコネクターで、専用品も売っているようですが鉄の棒を突っ込むだけでも使用できます。

中央のコネクターに対応する物は「ホンダ 20ピン 逆カプラ」等と検索するとネットで売っていますが、だいたい800円ぐらいします。

今回はこのカーステレオを本来の用途で使うことはないので、直接DCプラグやスピーカー端子をつなげてしまいます。

電源はB+(バッテリー)にプラスを繋ぎ、ACC(アクセサリー)はスイッチを介してプラスに繋ぎます。2つのスピーカーを使う場合、FRとFLの+と-をそれぞれ右と左のスピーカーに繋ぎます。最後にGNDに電源のマイナスを繋げれば完成です。
電源は12Vで、2A以上をおすすめします。1.5AのACアダプターを使ったところ機能に問題はなかったのですが、CDの回転の際にいったん止まるような音がしました。

実際に使ってみる

右のボリューム兼電源ボタンを押して電源を付けると、まずラジオが立ち上がります。テスターの棒をアンテナコネクターに入れ左のボタンで選局すると普通にラジオを聴くことができました。音質はカーステレオのあの音といった感じで部屋の中が一気に車内の雰囲気になります。また感度もラジカセやミニコンポよりは良いように感じました。

CD部分はCD-RやRWにも対応しています。上位機種だとMP3にも対応しているようですが、この機種は対応していないようです。またこちらの音質は普通のコンポといった感じでした。テープは持っていないのでチェックできませんでした。

エフェクトとしてEQボタンでイコライザー設定を選べます。3種類あり、どれも高音と低音が強調されているように感じました。
それとは別にMODEボタンでも12段階の高音と低音の調整とスピーカーバランスを選べます。

時計は12時間表示であり実用性はあまりなさそうです。

カーステレオを使うメリット

カーステレオをコンポの代わりに使うメリットはこれと言ってないのですが、車載用だけあって耐久性には優れていそうです。衝撃という面だけではなく、電源をいきなり落としたり長時間使用・放置しても故障しにくいと思います。また、コネクターが一般的なものではないので使い道をなくして安く出回っていること、大音量が出せることもメリットといえます。

注1:純正以外でも2500円ほどのWT-AUXやWT-USBの名称で売られている物で接続できるようですが、そこまでの価値があるかは分かりません。仕様のよく似た他社のものではAVRで動作するファームウェアあったりするようです。

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